市長日記(日南市長 﨑田恭平/平成30年度分)

日南市広報誌「好きです にちなん」に掲載した市長日記を転載しています。

4月号より「先人に感謝し 地域の宝を生かしまちづくりを推進」

 3月は、日南市にとって、大きな節目やイベントが数多くあった月でした。

 その中でも筆頭に挙げられるのは、高速道路の開通です。3月11日(日)、東九州自動車道の日南北郷~日南東郷間が開通いたしました。

 予算を獲得し、工事を進めていただいた国土交通省の皆さまに、まずもって心から感謝申し上げるところです。加えて、これまで高速道路の整備に向け、長年にわたり粘り強く要望活動を展開してくださった先輩の市長や町長をはじめ、関わってくださった全ての皆さまに感謝申し上げます。

 わずか9㌔区間ではありますが、ここからが始まりです。まずは清武までをつなぎ、さらに南に伸ばしていくことに、これからも全力を挙げて取り組みたいと思います。

 そして、次に挙げられるのがデンケンウィークです。アートや食など、従来の切り口とは違う斬新な内容であり、ご来場いただいた方々の声を聞きますと、大変満足度が高かったようです。

 特に、豫章館でのプロジェクション・マッピングを見られた方々には、大変喜んでいただき、地域の子どもたちも何回も見に来てくれました。伝統をあのように表現することで、子どもたちに我がまちへの誇りをつなぐことができたと手応えを感じているところです。

 これからも、飫肥をはじめとした各地域の宝を生かしたまちづくりを進めてまいります。

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5月号より「『空き家』だが『実家』なのだ 全国に先駆け活用に挑戦」

 本市は、空き家を生かす地域活性化連携協定を、東京に本社を持つ株式会社LIFULL(井上高志・代表取締役社長)と締結いたしました。

 その背景として、全国的に問題となっている空き家の増加があります。例えば、ある家で生まれた人が成長し、県外などに住むようになり、実家に残る両親が高齢となって亡くなられた後、子どもたちが戻ってくるつもりがないと、そこに空き家が発生します。このような空き家は、全国に318万戸あると言われています。年数が経つと建物が劣化して倒壊家屋になる危険もあり、地域としても人が住まなくなることにより、町が空洞化してしまうので非常にマイナスです。

 しかし、地域から見ると誰も住んでいない「空き家」でも、子どもたちにとっては、遺品など家族の思い出が残る「実家」です。空き家問題が解消しない原因の一つに、残された遺品や家財道具の問題があります。このような問題に対し、全国に先駆け、解決のための具体的なモデル事業に取り組むとともに、持続可能な仕組みづくりの研究に着手します。

 さまざまな住生活情報サービスを取り扱う同社は、不動産・住まいに関する知見をお持ちで、国土交通省からの受託事業である「全国版空き家・空き地バンク」の運用などもされていますので、空き家に残された遺品や家財道具を整理して、空き家を活用するモデルを構築し、それを推進する人材の育成にも取り組みます。

 家は使わないとどんどん朽ちていき、回り回って地域の活性化もできなくなってしまいます。市民の皆さまには、活用できる空き家の情報をお持ちでしたら、ぜひ、ご一報いただきたいと思います。

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6月号より「楽しく学んだ貴重な経験を生かし 地域の課題解決策を考える」

 「創客創人大学」を開講して、約9カ月が経過しました。以前、この日記で学生募集の告知をしましたが、あらためてご紹介すると、おおむね60歳以上の方を対象とした学びの場で、1年間の毎月1回、宮崎大学などの教授らと市長である私の計2コマの授業を毎回実施する学校です。

 定員いっぱいの50人の方に受講していただいており、毎回アンケートを取らせていただいていますが、「新しい発見があって楽しい」「大学の先生の授業を聴くことができてうれしい」「難しいと思っていたことを分かりやすく説明してもらい毎回楽しみ」など、本当にありがたい声を頂戴しており、この大学を企画した私としては、大変うれしく思っています。

 第9回目になる5月の大学では、初めて講義ではなく、政策テーマごと(例:一次産業、高齢者福祉、健康、観光など)のグループに分かれ、課題を挙げていただき、そこから解決策まで議論しました。そして、ここからが大事なのですが、解決策について、「行政がやること」「自分(市民)がやること」に分けて考えてもらい、発表もしていただきました。議論の様子や発表を拝見し、本物の大学生を超えるような素晴らしい内容に感激したのはもちろんのこと、楽しそうに議論をされていたのが印象的でした。

 この日のアンケートにも、「正直、最初は不安でしたが、楽しく議論ができました」といった声が多くあり、楽しく学んでいただけていたようです。ただいま、大学生らしく卒業旅行も企画中です。

 今夏には、2期生を募集しますので、興味を持たれた方は、ぜひご入学ください。お待ちしています。

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7月号より「こんな身近に最高のレジャーが」

 6月10日(日)に、南郷町目井津港で開催された「なんごうシーカヤックマラソン大会」 に出場しました。

 この大会は、今年で10周年を迎え、日南海岸の美しい景色を堪能しながらシーカヤックができるということで、愛好者が全国から集まる大変人気の大会となっています。

 前回は、5年ほど前に、大人の男性とペアで出場しましたが、今回は、小学2年生になった長男と参加しました。息子は、この日がシーカヤック初体験。ウォーミングアップを含め約2時間漕いでいましたが、息子も最後まで一生懸命漕いでくれて、良く頑張ったなと親バカながら満足しているところです。

 写真にもあるとおり、本当に美しい日南海岸の景観の中、スイスイとシーカヤックを漕 いで行くのは最高の気分でした。皆さんもぜひ、日南でシーカヤックに乗ってみませんか?地元の方で、まだ体験していない方にもお薦めです。こんなに近くに、こんなに最高なレジャーがあるなんて!と思っていただけること間違いなしです。

 興味がある方は、栄松ビーチにお問い合わせください。

 問い合わせ  (64)0002

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8月号より「子ども支援の現場で多くの学びや気付き」

 この夏、大阪で2泊3日の視察調査をしてきました。調査テーマは「子ども」です。

 児童養護施設や子ども食堂をはじめ、少年院退所者支援をしている民間団体や母子生活支援施設、通信制や定時制高校の学生支援をしているNPO、災害対応の観点で社会福祉協議会、プレーパーク、子育てサークル、有志市民による無料学習塾など、かなり盛りだくさんで密度の濃い視察を実施しました。

 視察内容のコーディネートをしてくださったのは、辻由起子さんという方です。大阪を中心に子どもや母親の支援活動をしている方で、日南市の子ども政策のアドバイザーをしていただいています。それぞれの施設や団体の方に現場を見せていただき、生の声や辻さんの解説を伺う中で、学びや気付きがたくさんありました。

 1つだけ書きますと「親が悪い」と単純に片付けてはならないということです。児童虐待によって死に至ってしまうような、胸が潰されるやるせない報道を見ると、つい「なんという親なのだ」となりがちですが、親の孤立や抱えている課題を解決しなければ、今後もそのような子どもがいなくなることはありません。

 虐待の兆候に早めに気付き、対処していくことはもちろんですが、そうなる前に、どうやって親たちを支えるか、厳しい状況に追い込まれていく親子をいかに生まないか、というところまで取り組まなければならないと思いました。

 今回の学びを、政策に反映できるよう検討を進めてまいりたいと思います。

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9月号より「突然の災害に備え意識を高める訓練」

 8月31日に「日南市災害対策本部運営訓練」を実施しました。日南市では、私が市長に就任して以来、「ブラインド訓練」(図上シミュレーション訓練)を導入しています。この「ブラインド訓練」とは、訓練参加者に対し災害の被害状況などのシナリオを事前に伝えず、訓練がスタートしてから、市内各地の被害状況などの情報を付与していき、臨機応変に対応していく内容となっており、非常に緊張感のある訓練です。

 私もシナリオは事前に把握せず、災害対策本部会議で初めて情報を得ます。そして、記者会見も開きまして(もちろん、訓練としての記者会見です)、記者役として本物の宮日新聞の記者さんにも質問してもらうなどして、本番さながらの質疑を行いました。

 この訓練は、厚生労働省所管の災害医療センターの小早川先生にサポートいただいています。先生は、東日本大震災をはじめ熊本地震など、さまざまな大災害の現場も経験されていて、日本を代表する災害医療の専門家の医師です。私が県庁時代に災害医療の担当をしていた時からのご縁で、日南市の災害対応のアドバイザー(日南市特命大使)をしていただいています。

 災害が起きないのが一番ですが、いつ起こるか分からないのが災害でして、しっかりとした対応ができるように、日頃から意識を高めて準備・訓練に取り組んでまいります。

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10月号より「男性の育児参加を促す運動を広げたい」

 9月19日の朝8時6分、﨑田家に体重3,310㌘の元気な三男坊が誕生しました。

 上の子ども2人は妻の実家がある福岡で出産したため、私は出産の瞬間に立ち会えなかったのですが、今回は日南市内で出産したので、陣痛が始まった時から側にいることができ、初めて出産に立ち会うことができました。苦しい思いをして子どもを産んでくれた妻への感謝の気持ちを改めて強く感じました。

 小2の長男は、お兄ちゃんとして、三男を早速かわいがっており、次男の面倒も見てくれるなど、頑張ってくれています。2歳の次男は、独占できていたママを取られつつあるので、少し赤ちゃん返り気味です(笑)。

 そして、今回も「ゆう」パパ運動を実施いたします。「『ゆう』パパ運動 三カ条」に基づき、取り組む具体的な内容については、9月号14ページに詳しく紹介していますので、ぜひ、ご覧ください。

 厚生労働省のデータによると、夫が休日に家事・育児をほとんど実施していない家庭では、第2子以降の出生割合が7.5%なのに対して、8時間以上実施している家庭は40.1%となっています。

 まずは、私自身が実際に行動で示し、「ゆう」パパ運動の第3条にありますとおり、市内にこの運動が広がって、育児しやすい市となるよう、政策としてもしっかり推進していきたいと思います。

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11月号より「市民一人一人の力が我がまちの活力に」

 「ソトコト」という雑誌の11月号に日南市の職員が取り上げられました。この「ソトコト」は、社会や地域を良くすることを主題に扱う、全国で人気の雑誌です。

 その雑誌で取り上げられた着目点として、IT企業の誘致や商店街での取り組みなどで注目される日南市に関して、若い市長や登用した民間人ばかりが取り上げられていますが、実際によく取材をしてみると、「誘致した企業の経営者たちから絶大なる信頼があって、成果の裏で黒子として素晴らしい仕事をしている市役所職員がいた」というものでした。

 この点に注目してくれたマスコミが出てきたことに大変感激しましたし、本質をつかんでくださっていると思いました。つまり、さまざまな市の政策の中身を詰めているのは市役所職員であり、私が誰よりもその頑張りとありがたみを感じています。

 そして、頑張ってもらっているのは、市役所職員のみではありません。まちづくりを進めていく中で、中心にあるのは市民の皆さまです。

 アンブレラスカイを実現した女子高生や、ボニボニの愛称で日南市の魅力を発信してくれている小学生たちを裏で支援してくださっている、地域の大人の皆さんもいらっしゃいます。そのような一人一人の力によって、今の日南市の活力があるわけです。市長一人ではもちろんのこと、市役所だけでも何もできません。みんなで知恵を出して、汗をかいて、誇りある故郷を創ってまいりましょう。

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12月号より「まずは夫婦関係 一人でも多くの子どもを笑顔に」

 母子手帳を市役所からもらうタイミングというのは、夫婦が親になっていく「始めの一歩」の時期です。当然のことながら、子育てでは、夫婦の協力が必要です。

 しかし、現実は、家事や育児、働き方などに関し、夫婦間の考え方や行動に、大なり小なりのすれ違いが生じてしまうことがあると思います。

 そこで、日南市では、母子手帳と一緒に「夫婦の子育てと未来をハッピーにするノート」を配布することにしました。このノートは、正式名称を「世帯経営ノート」と言い、「家事」「子育て」「仕事」「お金」「住まい」など、夫婦生活を営んでいく上で欠かすことのできない9つのテーマについて、話し合い、見つめ直す「きっかけ」にできる仕掛けが散りばめられています。

 その中で、特にポイントとなるのが「夫婦会議」です。より良い夫婦関係にあることは、家庭内でのより良い子育て環境につながります。その第一歩が、夫婦で日頃から話し合える関係にあることだと考えます。

 日南市では、これまでも、全ての子どもたちが健やかに育つよう、保育の量・質の拡充、ひとり親家庭の支援、子どもの貧困や児童虐待への対策支援などの取り組みを進めています。2016年から、「ゆうパパ運動」や「夫婦円満都市推進プロジェクト」を通じ、新しい子育て支援のあり方についても模索してきましたが、今回の取り組みはその延長となる新たなチャレンジです。

 一人でも多くの子どもたちの笑顔につながるよう、チャレンジを果敢に続けてまいりたいと思います。

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1月号より「にぎやかな我が家 市長の責務を果たしつつ子育てを楽しむ」

 新年にあたっての市長としての思いは、冒頭のごあいさつで書かせていただきました。

 ここでは、イクボスに関する我が家での状況ということで、﨑田家のことを書かせていただきたいと思います。

 﨑田家における昨年の重大ニュース第1位は、やはり第3子誕生です。男3人兄弟ということで、にぎやかの極みであります!(笑)

 優しい弟思いの長男と、ひょうきんで元気印の次男、生まれたばかりの三男に、明るく子育てしてくれる妻。市長として忙しい日々が続くところですが、家族みんなから癒しと元気をもらいながら、昨年も過ごしました。

 特に、次男の保育施設への送り迎えを毎日していますので、にぎやかな次男と毎日ワーワーと言いながら、会話になっているのか、なっていないのか分からない話をしながら、2歳児らしい時期を楽しんでおります。

 新年も家族と助け合いながら、市長の責務を果たしてまいりたいと思います。

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2月号より「批判を恐れず決断し挑戦し続けたい」

 今回の市長日記は、私が最近読んだ本のことを書きたいと思います。それは、福岡市長の高島宗一郎氏が書かれた「福岡市を経営する」です。

 高島市長は、テレビ番組「アサデス。」のキャスターを長年務められていたので、日南でもご存知の方が多いのではないかと思います。

 福岡市長の任期2期8年を終え、3期目に入ったところですが、税収が過去最高を5年連続更新するなど、全国の大都市の中でも群を抜いた結果を出されています。九州の市長の中では年齢が近いため、私個人としても親しくさせていただいており、一緒に勉強会を実施するなど、切磋琢磨しています。

 著書を読み、勉強になること、共感することが多くあったのですが、その中でも特に印象に残ったのが、「何も決めない政治家、仕事をしない首長は、不思議なことに評判が良くなります。そして安定します。それは『何も変えないから』です。今、力があって秩序を変えて欲しくない既得権側からは安定の行政運営と評価されます」というものです。

 また、別のページには、「新しい改革をした場合、多くの人は納得をしていても『サイレントマジョリティー(静かな同意)』の反応であり、納得しない人が大きな声を上げ、マスコミもそれを取り上げがちなため、何もしていない方が『失点がない』ように見える」とも書いてありました。

 市長という仕事は決断の連続です。「何も決断しない方が楽なのかもしれない」という気持ちになることも正直あります。しかし、「それではリスクを背負いながらもこの仕事をやらせていただいている意味がない」と思い、自分を奮い立たせている毎日です。

 次の世代にきちんとしたバトンを渡せるよう、挑戦を続けてまいります。

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3月号より「ライオンズ球団もファンも大興奮 大盛況だった『海上』優勝パレード」 

 2月3日、日本初となる埼玉西武ライオンズ「海上」優勝パレードが、大盛況のうちに開催され、私も辻監督や山川選手らと船に乗り込みました。船の上からは1万人を超える市民・ファンの皆さんが見え、その歓喜の様子は圧巻で、ライオンズの皆さんも大興奮でありました。

 辻監督のあいさつでの「1年後に日本一になって、もっと大きなパレードを!」の言葉に、会場は大盛り上がりでした。パレード後に南郷スタジアムへ行くと、たくさんの方々から「市長、パレードを企画してくれてありがとう」という喜びの声をいただき、大変感激いたしました。宮崎海上保安部、南郷漁協の皆さまをはじめ、ご協力いただきました全ての皆さまに感謝申し上げます。

 そして、今回もう一つ市民の皆さんにご報告したいのは、南郷スタジアムの装飾がリニューアルされたことです。写真のとおり、10年ぶりに優勝し監督を胴上げしている巨大写真や、ライオンズのマーク、「NANGO STADIUM」看板などが新しくなりました。ライオンズ球団からのご寄贈でありまして、球団へ心から感謝申し上げます。

 さあ、ライオンズにはリーグ連覇を! そして、夢のカープ対ライオンズの日本シリーズを実現していただきましょう!

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