アカウミガメ及びその産卵地

更新日:2023年12月01日

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砂浜でウミガメが体を引きずって海へ帰ろうとしている写真

日南市内の海岸には、毎年50頭近いアカウミガメが産卵のため上陸している。なかでも風田・平山海岸が特に多く30頭から40頭が上陸する。アカウミガメは非常に警戒心の強い動物で安全を確認するためにすぐには上陸しない。また、上陸しても産卵に適した場所がなければ、産卵せずに海へ帰ることもある。しかし、いったん産卵を始めると動じることはない。そうして産み落とされた卵はピンポン玉くらいの大きさで、地熱などの気象条件でも変わるが、60日前後でふ化する。
 このとき、地熱の平均温度が27度以下ならふ化した子ガメはオスとなり、それ以上だとメスとなる。
また、ふ化した後、海にたどり着いた子ガメは、24時間ほどひたすら沖合まで泳ぎ、黒潮にのった後はアメリカの西海岸で成獣となるまでの間を過ごすと考えられている。そして、成獣となった後には再び、生まれた海岸に産卵のため戻ってくる。
 しかし、絶滅危惧種にも指定されているこのアカウミガメは、日南は、もとより宮崎県内や全国的にも減少の一途をたどっている。

アカウミガメ及びその産卵地の概要
項目 詳細
種類 動物
文化財指定等 県指定
指定年月日 1996年3月25日
所在地(官報・文書等の記載) 日南市風田・平山海岸
近隣集落・小字 風田・平山
年代  
関連文化財群
保存活用区域内
出典 日南市指定文化財一覧