酒谷の坂元棚田及び農山村景観

更新日:2023年12月01日

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曇り空の下山の麓の林を切り開いて作られた棚状の田圃の写真

市内最高峰の小松山(989メートル)の麓に位置し、船材で有名な飫肥杉の美林に囲まれた斜面地が昭和3年から10年にかけて開墾された。水田は整然とした長方形で、棚田の法面は2メートルを超える割石の石積みとなっている。なお、宮崎県文書センターには、開墾に係る公文書がすべて保存されており、開墾の経緯や着工前の地形図、計画図等も揃っている。棚田と山林を含む集落の佇まいからは、棚田以前の個別分散型の農業から耕地整理以降の棚田での集約的な稲作農耕、そして戦後の飫肥杉造林による林業中心の生業へと変遷する集落の様子を理解することができる。

酒谷の坂元棚田及び農山村景観の概要
項目 詳細
種類 開拓・干拓地
文化財指定等 国選定重要文化的景観
指定年月日 平成25年10月17日
所在地(官報・文書等の記載) 日南市大字酒谷甲
近隣集落・小字 坂元
年代 近代
関連文化財群 飫肥杉林と坂元棚田
保存活用区域内 飫肥杉林と坂元棚田
出典 各種資料 まちあるき