東郷のクス

東弁分の大宮神社境内にある。楠の大きさは、根回り24メートル、目の高さの幹囲10メートル、高さ40メートルを測る。樹幹は地上5メートルで三幹に分かれており、樹枝は東西19メートル、南北39メートルを覆っている。幹には目道り0.6メートルの椋の木が抱き込まれて共生している。『日向地誌』には「社地内に老楠2株あり、いずれも6〜700年を経し老木なり」とある。以前には、2本の楠があったことが記されている。樹齢は700年以上(鎌倉時代のころ)と推定されている。
このクスは、それまでの台風被害や害虫の大量発生などにより、樹勢が劣ってきていた。また、土壌改良の必要性などもあったため、平成5年度に樹勢回復事業を実施した。その後、いったんは樹勢が回復してきたかに思えた。が、平成12年の樹木医による診断では、再びの害虫被害や排水環境不良による新根生育不良などが原因で再び樹勢が衰えているとの所見が出た。この所見を受け、貴重な文化財を後世へ残していくため、平成14年度〜15年度にかけて文化庁の補助を受け、害虫駆除・排水施設設置・土壌改良等の樹勢回復事業を実施した。
項目 | 詳細 |
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種類 | 植物 |
文化財指定等 | 国指定 |
指定年月日 | 1951年6月9日 |
所在地(官報・文書等の記載) | 日南市大字東弁分乙字五月田35番 |
近隣集落・小字 | 東弁分 |
年代 | |
関連文化財群 | 外 |
保存活用区域内 | 外 |
出典 | 日南市指定文化財一覧 |
更新日:2023年12月01日