鵜戸ヘゴ自生北限地帯

更新日:2023年12月01日

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木々の間に葉を広げて生い茂るシダ植物の写真

ヘゴは、湿度の高い林の中を好む熱帯・亜熱帯系の木生シダである。高さは4メートルにも達するものがあり、2メートルもある葉が八方に広がる。
 鵜戸神宮北側の杉が混在する自然林のくぼ地にある「鵜戸ヘゴ自生北限地帯」は、その生態が珍しく国の指定天然記念物となった。当時は、樹齢20年から50年のものが20本もあったが、昭和51年の寒波で枯れてしまった。しかし、その後の調査で、高さ10センチメートルから50センチメートルのものが約30本自生していることが確かめられている。
 ここ数年間では、鵜戸地区以外の日南市内でも、星倉や吉野方などで、その存在が確かめられている。特に後者の吉野方では、高さ2メートルほどのものを含め約30本近いヘゴが自生していることが、平成11年度の調査で判明した。同地は、昔棚田として利用されていた谷筋に広がる水田跡地で、湿度の高い環境である。現在は、杉林を形成している。

鵜戸ヘゴ自生北限地帯の概要
項目 詳細
種類 植物
文化財指定等 国指定
指定年月日 1968年6月14日
所在地(官報・文書等の記載) 日南市大字宮浦字串平3232番ロ−1
近隣集落・小字 宮浦
年代  
関連文化財群
保存活用区域内
出典 日南市指定文化財一覧 鵜戸山の歴史と神話