伊東家及び浅野家女乗物

更新日:2023年12月01日

ページID: 4140
黒に金蒔絵の豪華な女乗物の写真

伊東家女乗物[江戸時代後期]

  • 轅長:474.5センチメートル
  • 輿長:109.5センチメートル
  • 輿高:104.5センチメートル
  • 輿幅:79.5センチメートル

輿、轅ともに木製、黒漆塗で金蒔絵(まきえ)が施され、前面に伊東家の家紋である庵(いおり)木瓜(もっこう)、月(げつ)星(せい)九(く)曜紋(ようのもん)があしらわれ、その間を桐唐草文でつなぐ。また、窓の柱中央に金銅製の庵木瓜および月星九曜紋の丸金具を打つ。内部の壁面には花鳥文の彩色画を貼装している。漆工技術はその当時の水準を示し、資料的な価値が高い。

浅野家女乗物[江戸時代後期]

  • 轅長:466.5センチメートル
  • 輿長:110.5センチメートル
  • 輿高:101.5センチメートル
  • 輿幅:80.0センチメートル

伊東家11代祐(すけ)民(たみ)のとき、芸州浅野家より栄(えい)松(しょう)院(いん)(為姫)が輿入れした際に乗用したもので、製作年代が推定できる大名家の女乗物である。漆工技術の水準からみても、歴史的、資料的価値は高い。
輿・轅ともに木製・黒漆塗・金蒔絵(まきえ)で鷹羽紋が散らされ、その間を金蒔絵、銀蒔絵の桐唐草文でつなぐ。丸鋲金具は鷹羽紋。内部の壁面には花鳥文の彩色画を貼装している。

概要

伊東家及び浅野家女乗物の概要
項目 詳細
種類 工芸品
文化財指定等 市指定
指定年月日 2003年3月31日
所在地(官報・文書等の記載) 日南市飫肥10丁目1番地2号 飫肥歴史資料館内
近隣集落・小字 飫肥
年代 近世
関連文化財群 飫肥城とその城下
保存活用区域内 飫肥城とその城下
出典 日南市指定文化財一覧