歓楽寺の墓碑群

更新日:2023年12月01日

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木々の間に連なる苔むした石積みが連なる歓楽寺の墓碑群の写真

隈谷川沿いの中隈谷に位置する。南の山には新城跡があり、その山裾に約180基の板碑・五輪塔が残っている。銘があるもののうち、最も古いものは正和4年(1315)の板碑である。五輪塔では嘉暦3年(1328)、元徳2年(1331)、正慶2年(1333)などがあり、日南市内では大迫寺石塔群とともに最も古い石塔群である。
一説には奥州の磐城氏が移り住んだとも伝えられている。
地元では寺跡と伝えられているが、寺院の存在については、確認されていない。また「歓楽」とは、文久2年(1862)平部_南が当地を探訪した時、土地の人々が「カンラク」とよんでいたことから_南が「歓楽」と当字したという記述が残されている。

歓楽寺の墓碑群の概要
項目 詳細
種類 石塔
文化財指定等 市指定
指定年月日 1970年11月3日
所在地(官報・文書等の記載) 日南市大字隈谷丙字山ノ口1816
近隣集落・小字 隈谷
年代 中世
関連文化財群 伊東と島津の中世城郭群
保存活用区域内 伊東と島津の中世城郭群
出典 日南市指定文化財一覧 (日向地誌) 『続・飫肥地方の史跡考』
備考 近世墓碑分布表No.29 歓楽の名は古記録には無し。土地の人の口承でクワンラク寺という。