鞍埼灯台

更新日:2024年06月21日

ページID: 4020
石垣の上に一階建ての建物があり、その上に大きな円柱状の灯台が建っていて、灯台の右横にはアンテナが立ち、その奥に海と丘陵が見えている様子の写真

1884年(明治17)8月15日点灯で、石造やレンガ造の灯塔が主流だった当時において、我が国で最初のコンクリート造(無筋)灯台である。イギリスで建築学を学んだ藤倉見達による設計で、日本人設計による最初の灯台とみられる。切妻造の附属舎正面中央に高さ14メートル、十二角形の灯塔を立て、金属製・円形平面ドーム屋根の灯室を載せる。日向灘に浮かぶ大島南端に建ち、南九州の海運の振興に大きな役割を果たしてきた。

太平洋戦争で計6回の空襲により被災したものの、1951年(昭和26)に戦災復旧、2000年(平成12)に炭素繊維による構造補強を行い、明治前期の建築技術の様相を今に伝える。

 

鞍埼灯台の概要

項目 詳細
種類 灯台
文化財指定等 未指定
指定年月日  
所在地(官報・文書等の記載) 南郷町大字中村乙字鞍埼7105番地
近隣集落・小字 大島
年代 近代
関連文化財群 外浦・目井津・大堂津と町並み
保存活用区域内 外浦・目井津・大堂津と町並み
出典

『明治十七年十月工部省告示第十三号』

『明治期灯台の保全』

『ニッポン灯台紀行』 他