鞍埼灯台
1884年(明治17)8月15日点灯で、石造やレンガ造の灯塔が主流だった当時において、我が国で最初のコンクリート造(無筋)灯台である。イギリスで建築学を学んだ藤倉見達による設計で、日本人設計による最初の灯台とみられる。切妻造の附属舎正面中央に高さ14メートル、十二角形の灯塔を立て、金属製・円形平面ドーム屋根の灯室を載せる。日向灘に浮かぶ大島南端に建ち、南九州の海運の振興に大きな役割を果たしてきた。
太平洋戦争で計6回の空襲により被災したものの、1951年(昭和26)に戦災復旧、2000年(平成12)に炭素繊維による構造補強を行い、明治前期の建築技術の様相を今に伝える。
鞍埼灯台の概要
項目 | 詳細 |
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種類 | 灯台 |
文化財指定等 | 未指定 |
指定年月日 | |
所在地(官報・文書等の記載) | 南郷町大字中村乙字鞍埼7105番地 |
近隣集落・小字 | 大島 |
年代 | 近代 |
関連文化財群 | 外浦・目井津・大堂津と町並み |
保存活用区域内 | 外浦・目井津・大堂津と町並み |
出典 |
『明治十七年十月工部省告示第十三号』 『明治期灯台の保全』 『ニッポン灯台紀行』 他 |
更新日:2024年06月21日