「日南かつお一本釣り漁業」が日本農業遺産に認定されました!
日本農業遺産認定「日南かつお一本釣り漁業」
古くから漁業が盛んに営まれてきた日南市。
中でも「かつお一本釣り漁業」は、江戸時代から続く伝統的な漁法であり、その漁獲量は20年以上連続して日本一を達成するなど、地域経済の大きな柱となっています。
またその漁法の特徴として、水産資源への負荷が小さいことが挙げられ、次の世代に資源を残すことができます。
加えて、地元には漁師町ならではの食文化が形成されているほか、海幸彦・山幸彦伝説をはじめとする神話や伝承、飫肥杉の弁甲材としての特性を活かした造船など、漁業にまつわる様々な伝統や文化が息づいています。
これら「かつお一本釣り漁業」を核とした一連の産業・文化システムについて、農林水産省が創設した日本農業遺産への認定をとおして、伝統ある漁法を将来に受け継いでいくとともに、漁業を中心として地域の振興を図るため、関係団体で「日本農業遺産日南かつお一本釣り漁業遺産保全推進協議会」を組織し、この協議会を中心に取組みを推進しています。
「かつお一本釣り漁業」について


【チラシの内容】
当地域のかつお一本釣り漁業は、およそ300年前、紀州藩から当地域に漁法が伝わったとされています。漁獲効率よりも、カツオの資源を守ることを優先した伝統漁業で、釣り・魚群探索・漁具作成などの昔ながらの技術が受け継がれています。
このシステムは、藩政末期から昭和初期頃まで造船材に特化した杉の人工造林を行った歴史を持つ飫肥林業と絡み合って発展し、広大な飫肥杉の山々の恵みを伝統漁や地域の中で利用しています。
当地域では、飫肥杉林から流れ出た栄養塩が育む豊かな漁場から、伝統漁、漁村内での飫肥杉利用、海と山の結びつきを感じさせる信仰、風習、食文化まで、かつお一本釣り漁業を核とした循環が形成されています。
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更新日:2024年06月25日