熱中症の予防と応急手当

更新日:2025年02月20日

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夏は野外活動やスポーツイベントを楽しむ季節です。しかし、ちょっとした不注意から命の危険につながることがあります。それが『熱中症』です。
熱中症にならないための予防と、もし発症してしまってからの応急手当について、下記の対処法を参考にして下さい。
なお、詳しい応急手当等についてのご質問はお気軽に日南市消防本部(警防課)へお電話下さい。

お問い合わせ

日南市消防本部 警防課
電話:0987-23-7584

熱中症とは…

暑い環境の下で脱水症状が進み、発汗機能が損なわれることで生じる障害です。

発生しやすい環境…

  • 炎天下でのスポーツや屋内でのスポーツ
    特に死亡例が多いのが、野球・サッカー・ラグビーや柔道・剣道です。
  • 気温が30℃を超えても冷房をしていない部屋
    特にお年寄りの場合は、温度に対する感覚が鈍っているので要注意です。
  • 車の中に幼児が残されて発症する事件も起こっています。

熱中症の症状…

  1. 熱疲労…脱水によって頭痛・吐き気・めまいが起きる状態。
  2. 熱失神…皮膚血管が広がって血圧が下がり、脈拍が弱くなった状態。
  3. 熱痙攣…体内の塩分不足から、足や腕などの筋肉が痙攣する状態。
  4. 熱射病…生理機能の司令塔である脳に障害があらわれた状態。最も危険な状態で、呼びかけても返事をしない、ろれつが回らない、意識が無いという状態。

予防するためには…

  • 気温が28℃以上の状態では、少なくとも30分毎に休憩をとり、水やナトリウム・カリウムなどの電解質を含むスポーツ飲料を飲むことが大切です。
    (注意)特に部活など、先輩後輩の人間関係が強く影響する場合には、指導者が率先して環境を整えることが必要です。
  • 木陰で休憩したり、エアコンで室温を調整したりして、体温の上昇を防ぐことも大切です。

発症してしまったら…

  • 風通しの良い場所で着衣を緩め、足を高くして寝かせる。
  • 首筋・脇・心臓部を冷やす。(ただし、氷で直接は冷やさない)
  • 冷水・薄い食塩水・スポーツドリンクをたくさん飲ませる。ただし、意識の無い時は窒息する恐れがあるので飲ませない。

(注意)疲労感・頭痛などの症状が重い時や、意識混濁があり熱射病が疑われる時は、多臓器不全から死に至る危険性もあるので、すぐに救急車を呼びましょう。救急車が来るまでの間は、服を脱がし、濡れタオルを体にかけて、出来るだけ体温を下げることが肝心です。

大事にいたらせないために…

いったん回復したように見えても、全身の機能障害をおこしていることもあるため、病院で診察してもらいましょう。

熱中症で倒れて木陰で休んでいる男の子、濡れタオルを男の子にあてようとしている女性、救急セットを急いで持って来ている男性のイラスト

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