危険物関係
危険物 Q&A
質問1.私たちの身の回りにある危険物とは?
回答.私たちが普段何気なく使用している日用品にも、危険物の入った製品がたくさんあります。特に第4類の危険物は、引火しやすい性質を利用し、様々な製品に使用されています。
危険物は私たちが生活していく上でなくてはならない便利なものですが、その取扱方法を誤ると大きな事故につながりかねません。
ここでは第4類の危険物を使用した製品の一例を挙げました。製品に記載された注意書きをよく読み、正しい取扱いをしましょう
- 燃料・ガソリン ・軽油 ・灯油
- 塗料・合成樹脂塗料 ・ラッカーシンナー
- 化粧品・マニキュア ・除光液
- 文房具・接着剤 ・油絵用とき油
- その他・防水スプレー ・靴クリーナー・アウトドア用助燃剤(主成分としてアルコール類を使用)・アロマオイル
質問2.お酒が原因で火事になることがあるの?
回答.ビールやウィスキー、焼酎など、お酒にはアルコールが含まれています。たとえ飲料用のお酒であっても、アルコール度数の高いものは消防法の危険物第4類アルコール類に該当する場合があります。
しかし、引火しやすい性質を有していること知らずに高濃度アルコール飲料に不用意に火気を近付けたり、青白い炎に気付かなかったりしたため、毎年事故が発生しています(アルコール類の炎は青白いため、周囲の照明によっては炎が見えにくくなります)。
特に、飲酒時は判断力や行動力が低下しやすくなることから、十分に注意しましょう。
事例1
飲食店で男性がウォッカ(アルコール度数96度)の入ったグラスを片手に持ちながら、くわえたタバコにライターで火をつけようとしたところ、持っていたグラス内のウォッカに引火しました。男性が驚いて酒をこぼしたため上着に燃え移り、両腕に熱傷を負いました。
事例2
公園で友人と飲酒をしていた男性が、グラスにウォッカ(アルコール度数97度)を入れ、ライターで火をつけました。その直後、バランスを崩して自分の胸元にウォッカをこぼしたため、着ていたTシャツに燃え移り、全身に熱傷を負いました。
質問3.セルフ式のガソリンスタンドを安全に利用するためにはどうしたらいいの?
回答.ドライバーの皆さんが自分で給油をするセルフ式ガソリンスタンドは、都内にも設置され身近な存在となっています。セルフ式ガソリンスタンドは、いろいろな安全装置付きの機器が設けられるとともに、従業員がドライバーの皆さんの行う給油作業を見守っています。しかし、ガソリンや軽油は、その取扱方法を誤ると大きな事故につながりかねません。セルフ式ガソリンスタンドを利用するドライバーの皆さんも、次の事項に十分注意して安全な給油作業を心がけましょう。
エンジンOFF!
白線などで示された場所に停止し、必ずエンジンを停止しましょう。
静電気除去シートにタッチ!
私たちの体には静電気が帯電しています。この静電気の火花が原因で、給油口から出てくるガソリンのベーパーに引火する事故が発生するおそれがあります。
給油キャップを開ける前に、静電気除去シートや車の金属部分に触れ、静電気を除去してから給油を始めましょう
正しい操作で給油を!
給油ノズルは、給油口の奥まで差し込み、レバーを止まるところまで確実に引き、給油を行いましょう。
注ぎ足し給油をしないで!
自動車等の燃料タンクが満タンになると、オートストップ(満量停止装置)が作動し給油は自動的に停止します。
オートストップ作動後の注ぎ足し給油は、ガソリン等の燃料が給油口の外に吹きこぼれることがあり危険ですので、注ぎ足し給油はやめましょう。
給油キャップの置き忘れ注意!
給油キャップをしめ忘れたまま走行すると、給油口からガソリン等の燃料やその可燃性の蒸気が漏れるおそれがあり危険です。給油が終わったら給油キャップの置き忘れに注意しましょう。
回答.ガソリンは気温が-40℃でも気化し、小さな火源でも爆発的に燃え広がる大変危険な物質です。
家庭や事業所で保管することは極力控えてください。
ガソリンや軽油を入れる容器は、消防法令により、一定の強度を有するとともに、材質により容量が制限されています。
特に、灯油用のポリ容器にガソリンを入れることは大変危険ですので、絶対にやめてください
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更新日:2023年12月01日